eラーニング・スキル診断＆教育研修サービス会社の株式会社ネクストエデュケーションシンク（ＮＥＴ）（本社：東京都文京区、代表取締役社長：斉藤実）と人材教育および人事･人材開発コンサルティングの株式会社富士ゼロックス総合教育研究所（FXLI）（本社：東京都港区、代表取締役社長：鈴木信成）は、両社の専門性・得意分野を活かし、ITスキル標準（ITSS）で定義された11職種別に、成功経験・実績（達成度指標）、知識・スキル（スキル熟達度・知識）と共に、ITビジネスでの行動特性（コンピテンシー）を加えた３方向からIT人材を立体的・総合的に診断する「ＣＡＦ：コンピテンシー・アセスメント＆フィードバック for ITSS」の共同開発を開始した。１人あたり9，600円（税抜）のASPサービスで、９月から発売を予定。
さらにスキル・達成度・コンピテンシーをデータ統合し、企業組織力を分析管理できるツール「ITSS　SCMS（ITSSスキルチェックマネジメントシステム：仮称）」を共同開発する。

　「ＣＡＦ：コンピテンシー・アセスメント＆フィードバック for ITSS」の最大の特長は、�@客観テスト型スキル診断により現在のスキル・知識レベルの計測、�A達成度指標の診断によりこれまで実務で積み上げてきた成功経験・実績がわかり、さらには、�Bこれからの成功・成果に結びつく行動特性（コンピテンシー）まで可視化することが可能となる点。この３方向から立体的・総合的に診断することで、次の成功につなげるＩＴビジネスの実行力、組織力が見え、企業の人材戦略に基づいた今後のキャリアアップ計画、教育・研修指針などを客観性を持って策定でき、企業の成長に効果的に貢献できるシステムといえる。

具体的には、スキル熟達度を測る客観型テストは、�@１２０社４５０００ライセンスの企業採用実績をもつ、株式会社ネクストエデュケーションシンクの「ITSSレベルチェッカー」で、また、達成度指標は、�Aわずか１０分で診断可能な「ITSSレベルパネラー」（３６０度診断も可能）で行う。また�B成果につながる行動特性（コンピテンシー）は株式会社富士ゼロックス総合教育研究所が開発した「FXLI-ＣＡＦ：コンピンテンシー・アセスメント＆フィードバック」で診断を実施。そして、これらの診断結果を統合、データ連携し、個人向け総合診断レポートを提供するとともに、新たに開発する「ITSS　SCMS（ITSSスキルチェックマネジメントシステム：仮称）」を用いて、自社のＩＴ人材の能力を総合的に分析した結果レポートを企業にフィードバックする。

　なお、本サービス内容について、2005年7月27日（水）〜29（金）に開催される「ヒューマンキャピタル2005」＜主催日経BP社　会場 東京国際フォーラム（東京・有楽町）＞の富士ゼロックス総合教育研究所／富士ゼロックス情報システムの展示ブースにて紹介する。

■各ツールの特長
◇株式会社ネクストエデュケーションシンク（NET）
・「ITSSレベルチェッカー」：ITSSスキル熟達度・知識診断ツール。各分野の専門家が作成した実務能力測定のための客観テストを用いて、自己申告に依存しない客観的なスキル・知識の判定を実現。
・「ITSSレベルパネラー」：ITSS達成度指標診断ツール。10分間という短時間で、対象者の経験・実績を、ITSS達成度指標通りに、責任性、複雑性、サイズ、タスク特性の４面から診断可能。
「ITSSレベルチェッカー」「ITSSレベルパネラー」ともITSSユーザー協会の“「ITスキル標準」対応スキル診断ツールガイドライン”に準拠した診断ツール。中堅・大手企業を中心とする豊富な採用実績有り（導入社数：120社／ライセンス数45,000＜2005年５月現在＞）。

富士ゼロックス総合教育研究所（FXLI）は、富士ゼロックスの教育事業部から1989年に独立し、数多くの企業に対し人材教育および人事･人材開発コンサルティングを提供してきました。富士ゼロックスおよびその関連企業における人材教育や人事制度の構築を通じて蓄積した豊富なノウハウを駆使し、組織人材コンサルティングから人材戦略の定着支援、教育・研修まで、人事・人材開発のプロセス全般について支援できることがFXLIの競争優位の源泉となっています。FXLIはこの強みを最大限に活かし、人事制度や人材開発体系を単なるルールの変更と捉えるのではなく、人材を活かし、企業価値を創造するインフラへとつなげる企業変革への取り組みを支援しています。平成15年には「C2MS:キャリア･コンピテンシー･マネジメントシステム」を富士ゼロックス情報システム株式会社と共同開発し、社員・企業が使いこなせる人材マネジメントツールの普及に取り組んでいます。