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特集4:現場の事例で学ぶマネジメント連載 ヒューマン・マネジメントのテクニック(21)

IT教育コンサルタント 芦屋 広太(プロフィール

 あなたはヒューマン・マネジメント能力に自信をもっているだろうか? マネジメントで最も難しい"人間の問題"、これにうまく対処しなくては仕事の成功はない。"人を動かすためには何が必要か"を理解し、適切に行動しなければならない。
 前回は、「できる人間を探す」について説明した。

 プロジェクトは定型化しない作業であり、「これならうまくいく」という方法が存在しない。したがって、毎回毎回「うまくいく方法」を考えることが必要になり、それを考える人が必要になる。では、どんな人がそれをできるのか?

 筆者の経験では、新しいことが嫌いで、同じ手順を好む人は「プロジェクトには向かない」と考えている。プロジェクトは、生き物であり、毎日さまざまな問題が発生し、それを短時間で解決することが必要になるから、変化を好まない人、新しい方法を嫌う人は役に立たないのである。

 では、できる可能性のある人とはどんな「人」なのか? 筆者が思うままにあげると、
 
臆病で、いつも何か問題がでないか考える人
一度決めたら、周囲の騒音を気にせずやりぬける人
明るく、気分転換が上手な人
「自分がやらないといけない」と思える人

 以上の4条件は、一見バラバラで別人格のように見えるかも知れない。しかし、驚くことに、これらの条件を満たす人がプロジェクト管理に適した人材なのである。この基本条件を満たした人材を探し、教育するのである。教育とはすなわち、「方針の徹底と動機付け」である。
 
[プロジェクトマネジメントの考え方]
(1) できる方法を考える。
(2) できる人間を探す。
(3) その人間に方針を徹底し、動機付けを行う。
(4) 問題の兆候ができるだけ速くマネージャに届くようにする。
(5) 問題は自ら判断し、処置する。
(6) 再発しないように見直す。

 ●選んだ人間に「方針を徹底し、動機付けを行う」
 プロジェクトは、組織力を十分に発揮して、はじめて成功が導かれる。プロジェクトを正しい方向へと導くのがプロジェクトマネジメントである。したがって、プロジェクトの各々の担当(システム設計、プログラミング、マネジメント、テスト要員)などについて、最適な行動の方向性を与え、動機付けを行うことが必要になる。
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