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NTT-Xがeラーニングに初の一括ライセンス方式採用 2003年6月17日


 NTT-X(中嶋孝夫社長)は近く、eラーニングコンテンツ(情報の内容)教材の一括ライセンス提供を開始する。導入企業はあらかじめ契約した「利用ポイント」の限度まで同社の教材(58種類)を自由に利用できる仕組みで、通常の個別ライセンス提供方式に比べ低料金で利用できる。ブロードバンド(広帯域)環境の整備で企業のeラーニング需要が高まっているなか、割安感を出すことで企業の取り込みを加速する。

 一括ライセンス提供は、eラーニングサービス「eキューブラーニング」を対象に、企業内システム構築とASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)方式の2通りで提供する。コンテンツの一括ライセンス方式による提供は業界では初めて。

 対象コンテンツはネット対応言語「Java」などの開発言語習得講座や認定資格取得を目的としたIT(情報技術)講座のほか、プロジェクト管理などSI(情報システム構築サービス)やソフト開発会社向け58教材。コンテンツ管理システム「エクスキャラット」と、問題やアンケートなどを独自に作成できるシステム「パーセプション」とともに提供する。

 導入企業はNTT-Xとの間で1年間単位で利用ポイントをとり決める。教材ごとに一定のポイント数が付与されており、社員が利用するごとに全体のポイントから差し引く仕組み。利用者1000人規模のライセンス料金では、通常の個別選択方式の半額になるケースもあるという。

 同社は99年からeラーニング事業を行っている草分け。eラーニング市場はブロードバンドの普及で需要は拡大傾向にあり、2007年には4000億円を突破するとされている。ただ、eラーニングコンテンツの多くは、1教材で数万円単位と高く、全社で導入費用が数億円に達する例も少なくない。これに対し、一括ライセンス方式では利用人数が多いほど費用を抑えられる利点がある。

 同社はSI事業者やソフト関連会社などを対象に販売攻勢をかけ、一括ライセンス方式による売り上げで今年度内に5億円を目指す。


NTT-X = http://www.nttx.co.jp/



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