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特集1タイトル
■「スタッフサービスグループにおけるITSSへの取り組みと期待」
株式会社スタッフサービス・ホールディングス 取締役 佐藤 治夫氏

スタッフサービス 佐藤氏
スタッフサービス 佐藤氏
 経済産業省がITSSを策定・推進する背景には、インド、中国、韓国、イスラエル、アイルランドなどIT技術進化のめざましい諸外国に日本が遅れを取らないよう、国全体のIT技術を向上させる狙いがある。日本の国際競争力が著しく上がった分野で記憶に新しいものと言えば日本サッカーが挙げられるが、サッカーで世界のトップレベルに登りつめるためのキャリアパスが確立されつつあることと同様、日本のITにもトップへ到達する道やその途中段階のレベルが明確に定義することは必須であり、ITSSがまさにそれを可能する。
 スタッフサービスグループでは人材派遣・紹介・業務請負などのサービスで企業の求人と人材の仲介をおこなうにあたり、人材の経歴、スキル情報、人物適性をミクロとマクロの両面で管理するが、よく起こる技術者の雇用ミスマッチの原因がその技術者に関する「表現力」であることを見極め、スキルの共通言語としてITSSを取り入れた。技術者の人材派遣・紹介ビジネスにおけるスキル指標の利用のメリットは計り知れず、業界内で大きな期待が寄せられている。
■「教育サービス会社としてのITSSへの取り組み事例」
日本ユニシス・ラーニング株式会社 e-Learning事業推進部 部長 村上 利秀氏

日本ユニシス・ラーニング 村上氏
日本ユニシス・ラーニング 
村上氏
 日本ユニシス・ラーニングはeラーニングなどの教材開発にITSSを取り入れ、早くからITSSの研修ロードマップに提供コースの枠組を合わせている。企業戦略に基づく教育体系の設計としてインストラクショナルデザインがあり、日本ユニシス・ラーニングではそのインストラクショナルデザインを支援するツール「UNIKIDS(R)」を提供している。
■「NECパートナービジネスにおけるITSS活用推進状況の紹介」
日本電気株式会社 パートナービジネス推進本部 グループマネージャー 橋本 欧二氏

NEC パートナービジネス推進本部 橋本氏
NEC  橋本氏
 NECのパートナー企業のビジネスを支援するNECパートナービジネス推進本部は、中堅・中小企業の多いパートナー会社の人材育成を積極的にサポートする中で、各社の人材育成における課題や悩みを調査してきた。それによると、(1)計画的推進が困難、(2)社員のスキルや能力の把握ができていない、(3)教育の効果測定ができない、という問題が浮き彫りとなり、60%のパートナーが「計画的な人材育成」を課題意識の上位としてあげていることがわかった。
 計画的な人材育成の推進には、あるべき人材像を示すスキルマップやスキル保有状況把握のチェックシステム、そしてマップに沿った教育体系と育成スケジュールの立案が必要であると認識。経済産業省が示すITSSのモデルを自社戦略にもとづく各社オリジナル人材育成モデルに落とし込むサポートとコンサルをおこない、人材育成ポータルLRB(Learning Resorse Base)をASPで提供して企業の社員育成マネジメントや個人の自己啓発をサポートする。
 LRBで提供される「NETスキルチェック」はITSSに準拠した客観的スキル診断で、のべ19,066名が実施しており、LRBを活用して戦略的人材育成に取り組むパートナーは拡大している。今後は「ITSSレベルチェッカー」によるITSS直結のスキルチェックや、研修ロードマップに沿ったラーニングを推進し、現在開発中の人材DBと合わせてITSSを核とした人材育成推進を強化する。

■「テクニカルスキル診断が可能な『ITSSレベルチェッカー』の実践的活用例」
株式会社ネクストエデュケーションシンク 代表取締役 斉藤 実

ネクストエデュケーションシンク
ネクストエデュケーションシンク
 斉藤氏
 経済産業省が策定した職種とレベルの達成度指標に合わせて、テクニカルスキルをオンラインで客観的に短時間で診断するツール「ITSSレベルチェッカー」(TM)は、ITSSのエントリーレベルとミドルレベルの中で、どの職種のどのレベルのスキルがあるかを、知識とともに実務能力で測ることができる。
 ITSSの活用において不可欠なスキルレベルの把握を、自己申告形式でなく客観的指標に基づいておこなえる現在唯一のツールである。60社2万名を診断した実績をもつ実務能力診断ツール「NETスキルチェック」の進化バージョンで、診断結果を即レーダーチャートで表示し、自己の強み、弱みを具体的に把握できる。企業毎に全体平均との比較や、従業員の個別スキル分析、企業力診断なども、客観的・数値的に捉えることが可能。診断結果によって、弱点分野の研修やeラーニングコースを広くニュートラルに案内することで、個人に自己の弱点に対する気づきをもたらし、自主的な学習意欲を喚起する。知識を問うよりも実務に即した出題のため、現場で要求される質がそのまま反映される。
 ITSSの職種に応じた人材のスキルレベルから企業全体の傾向までを手軽に客観的に把握することが可能な、今注目のツールである。
 

セミナー終了後の参加者アンケートからは、以下のような意見が寄せられている。

・ ITSSを評価制度に導入する事例を知ることができた
・ ITSSの最新の現状を知ることが出来た、各社の取組も知ることが出来、有意義だった
・ 部会の活動メンバーの具体的な声がとても刺激になり、今後の仕事に役立てるヒントとなった
・ 一度に多数の講演を多面的に見ることが出来た
・ 色々な立場の企業・グループのお話しを一度に聞けた
・ 具体的な実践事例を伺えて参考になった
・ 運用ビジネスに特化した事例が聞きたい
・ 継続的にITSSの動向を参考にさせて欲しい
・ ITSS実務スキル診断を活用してみたい

アンケートグラフ
2004.3.9 セミナー参加会社200社のアンケート回答より
(c)NextEducationThink

 「ITSS導入特別セミナー」第1回は盛況で、ITSSに関心がある、検討している企業に対して大きな一歩をもたらしたと言える。ネクストエデュケーションシンクでは第2回以降のセミナーも計画し、またスキル診断を始めITSSを活用する有効なツールや情報を随時提供していく方向。

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