欧州連合（EU）は、５月19日、域内におけるeラーニング推進のための「４カ年」計画を発表した。

　2005年は、eラーニング関係者・専門家の間で活発に議論を行い、政策方針事項を決定する。2006年には、eラーニング政策についての取り組みを整理して、その成果を評価する。2007年には、EUが支援する計画を開始。生涯学習統合プログラム（Integrated Lifelong Learning Programme）をもとに、デジタルリテラシーなどの情報通信能力向上のための研究開発事業を開始する。2008年には、デジタル化による社会進出を促進するためのプログラム（eInclusion）をスタートする予定。

　今回のeラーニング推進「４カ年」計画では、域内におけるデジタルリテラシーなどの基本的な力を向上させるため、「研究」「革新」「生涯学習」という「知識トライアングル」をより連携させて密接なものとするための工夫が討議され、上述のような計画が決定された。

　なお、ヨーロッパでは、2010年を目標とする「i2010」（欧州情報社会2010）というスローガンがあるものの、これを実現するための具体的施策があまり公にされていなかった。今回の発表は、「i2010」を実現するための具体的な計画が発表されたことになる。

EUROPA -Gateway to the European Union- プレスリリース（英文）＝
http://europa.eu.int/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/05/577&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en