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特集4:現場の事例で学ぶマネジメント連載 ヒューマン・マネジメントのテクニック(31)

IT教育コンサルタント 芦屋 広太(プロフィール

 あなたはヒューマン・マネジメント能力に自信をもっているだろうか? マネジメントで最も難しい"人間の問題"、これにうまく対処しなくては仕事の成功はない。"人を動かすためには何が必要か"を理解し、適切に行動しなければならない。
 前回は「プロジェクトマネジメントの考え方」の(5)の「問題は自ら判断し、処置する」に関する話として、PMが関与の大事なこととして「一緒に考える」ことのメリットを説明した。
 
[プロジェクトマネジメントの考え方]
(1) できる方法を考える。
(2) できる人間を探す。
(3) その人間に方針を徹底し、動機付けを行う。
(4) 問題の兆候ができるだけ速くマネージャに届くようにする。
(5) 問題は自ら判断し、処置する。
(6) 再発しないように見直す。

 「一緒に考える」ことは非常に重要で、基本的なことなのだが、これが意外にできていない。指示はするが、一緒に考えないというのは放置していることと一緒だ。当然、 すべてを一緒に考えていたのでは、PMは常に多忙にメンバーの間を駆け回ることになってしまう。これでは、いつまでたってもチームとして機能しない。

 メンバーが判断できることは、メンバーに任せばよい。しかし、メンバーが考えても適切なジャッジができないものはPMのサポートが必要である。「できない」ものを助けもせずにやらせることは「放置」である。これは、時間の無駄以外の何ものでもない。

 ● 答えがでない人間は「放置」してはいけない

 例えば、メンバーAにあるテーマの課題を与え、「答えを考えさせる」ことをしたとしよう。それも、Aには、そのテーマの知識・経験がないものだとしよう。多くの場合、メンバーは考えても答えがでないことが多い。当然、考えて、いろいろな能力を駆使して「正解を出す」人材もいる。

 でも、そのようなケースはレアだ。そんな優秀人材は放っておいても大丈夫だ。成長できる仕事を与えておれば勝手に育ち、勝手に能力を向上させる。

 しかし、大多数の人材は「考えているようで、何も頭に浮かばない」で過ごしてしまう。つまり、時間を与えるだけ無駄だ。そんな人材はヒントを与えて、一歩前進させないと能力をアップさせることはできない。

 このようにメンバーが「いくら考えても答えがでない課題」は、積極的に一緒に考えなくてはならないことをよく覚えておいてほしい。

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