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特集4:株式会社インストラクショナルデザイン 中原孝子が考える 2007年「ASTD State Of Industry Report」から人材開発部門の役割の変化に対応した人材開発のポートフォリオ
 

 ■日本の企業でのポートフォリオを考える

 「変革」と「グローバル化」が大きく叫ばれ、経営戦略上必要な条件となっている日本企業がこれらのレポートから学ぶとすれば、やはりBEST企業のバランスではないだろうか。自主学習の機会を提供するだけでは人材育成投資としての企業への貢献度が非常に低い(例えばカフェテリア型で個人に選択をさせ、費用負担を補助するなどの学習機会の提供など)という研究データ(FORUM)もあり、従来のイベントベース研修を生かす仕組みに半分の労力を費やす必要があると思われる。また、特に変革が必要な日本の現状では、ODに対する比率をBEST企業以上に大きく保ち、イノベーションの推進のダイナミックな展開が求められるのではないだろうか。
 以下の質問項目に"Yes"があればあるほど、ODへの注力が必要となるが、あなたの組織ではどうだろうか。


<組織開発の必要度合いをみる質問>
1. あなたの組織は成長の移行期にありますか?
2. 組織構造の不合理や上級管理職の指導不足が原因で、会社の向かっていくべき方向性が明確に示されていないと思うことがありますか?
3. あなたの組織にはまだ実現されていないこと沢山があり、実現への可能性があると感じますか?
4. 経営戦略がよく見えず、企業としての「目的」が不明確で、「自己喪失」の状態であると感じることはありますか?
5. あなたの組織は旧来の製品、サービス、または習慣に執着しますか?
6. モラルの低下や高い離職率が見られますか?
7. 組織は非常に早いスピードで成長していますか?
8. 経営戦略の方向性についての係争がありますか?
9. 会社が移転した、合併したなど、大きな変化はありましたか?
10. 組織としての新しいテクノロジーの導入などがありましたか?
11. 杓子定規な規則などを変更できずに、動きがとれない状態になっていることはありませんか?
12. 進展や変革を停めている、または故意に阻害している人または部署やグループはありませんか?
13. 組織を取り巻く外部環境に劇的な変化はありませんでしたか?


 ぜひ今後の人材開発プランを考える際の参考として欲しい。


中原 孝子氏 プロフィール
中原 孝子氏 中原 孝子(なかはら こうこ)
国立岩手大学卒業後、米コーネル大学大学院にて、教育の経済効果、国際コミュニケーション学等を学ぶ。
その後、慶應義塾大学環境情報学部武藤研究室訪問研究員として、インターネットを利用したデータマインニングやeラーニングなどの研究に携わった。
職歴:米系製造販売会社、金融機関、IT企業にてトレーニングマネージャーとして活躍し、平成14年5月、株式会社インストラクショナルデザインを設立。
会員:ASTD会員、慶應義塾大学環境情報学部研究員

 
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