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特集1:コンサルタント清水千博のスキル標準活用の成熟度モデルへ ITSS/UISS/ETSS/新情報試験制度を斬る! 第1回
コンサルタント 清水 千博(プロフィール
 「 ITSS/UISS/ETSS/ 新情報処理試験制度を斬る!」とは

 初めまして。 KB マネジメントの清水千博と申します。このたび、エデュケ[ Eduket ]に連載をさせていただくことになりました。

 私は ITSS ユーザー協会の認定コンサルタントです。長年エンジニアの育成や認定制度に取り組んできました。

 ITSS 、 UISS 、 ETSS 、そして新情報処理試験制度、すべてが整理されて整合が取れているわけではありません。まだまだ課題が山積みしています。この連載では、その中から大きな課題や問題を「斬り」、少しでもより良い制度の構築に貢献できたらと思っています。「斬る」というのは、できるだけその解決策、方向性を示すことまで考えていくという意味です。そして、読者の皆様と一緒に考えていくことができたらうれしく思います。皆様からのフィードバックをおおいに歓迎いたします。

 スキル標準成熟度モデル( Part 1 )

 さて、 IT スキル標準が V3 になり、まがりなりにも普及が進んできていると思います。そのこと自体は大変喜ばしいことですが、導入の方法、導入のレベル、成功・失敗(失敗している会社は、あまりその失敗を認めていませんが……)など、 ITSS 導入(プロセス)の品質に関してはさまざまです。レベル認定を社内でしっかり規定して実施している企業もあれば、ただ診断ツールでの判定をそのまま使っているところもあります。教育体系も ITSS に則って実施している企業もあれば、何もリンクしていない組織もあります。社内では認定していても、一緒にプロジェクトを組む協力会社の要員は ITSS レベルに関係付けられていないなど、実に ITSS プロセスの品質は大きくばらついているのが実情です。

 そろそろ ITSS プロセスの品質をモデル化するべき時期に来ていると考えるのは筆者のみでしょうか。実は、多くの読者が、スキル標準プロセスの品質モデルについて必要性を感じはじめているのではないでしょうか。

 ソフトウェアプロセスの品質の成熟度モデル( CMM と呼ばれています)についてはご存知の方が多いと思います。読者の中でも取り入れている組織もあると思います。ソフトウェアプロセスの品質改善には大変素晴らしい方法です。その CMM にヒントを得て、スキル標準( ITSS/UISS/ETSS )のプロセス改善の指標として、 SMM ( Skill standard Maturity Model )をご紹介します。

 このモデルは私が考案したものですが、モデルそのものがまだまだ進化段階にあります。丁度 CMM がハンフリー教授(カーネギーメロン大学)の創案から、幾度の改訂をされ現在に至っていますが、そのオリジナルの CMM に相当するものとお考えいただければ幸いです。今後の改訂、改善のためにも、読者の皆様からのフィードバックやコメントをいただければ望外の喜びです。

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