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 近年のブロードバンドの普及や米国eラーニング市場の発展、また国内のeラーニングに対する認知度の向上等で、昨年の日本のeラーニング業界は、外資系製品及び外資系企業の進出や同期型の台頭とプラットフォームの細分化・統合が注目されました。特に、国内約250社あるeラーニングベンダーの中でもHR(Human Resource:ヒューマンリソース)やKM(Knowledge Management:ナレッジマネジメント)の役割を兼ね備えたLMS・LCMSの登場で、より企業の人材戦略に即したeラーンングの普及が進んだ年でありました。

 さて、今回eラーニングマガジン新春企画として、企業戦略のための人材育成という側面で、先駆的な教育ソリューションを提供するNRIラーニングネットワーク営業・企画室 グループマネージャー柴原健次氏に、今後のeラーニングを活用した人材ソリューションについて独占取材致しました。

柴原健次氏プロフィール

OA機器メーカーの技術研究所を経て、外資系メーカー教育部にて講師および企画を担当。
1995年よりマイクロソフト社にて、オンライントレーニング調査、企画を担当。またMCP資格、MS CTEC立ち上げおよびMOUSなどを含む資格と教育の責任者として市場拡大を行う。社内教育担当を経て、文教マーケティングの責任者。
2002年よりNRIラーニングネットワーク営業・企画室にて、集合研修×eラーニングの営業およびマーケティングを担当。

■ 現在のeラーニング業界が抱える問題について教えてください。

eラーニングが普及し始めた初期段階では、用意されているコンテンツの利用種類や、学習管理機能などのシステム的な機能が重視されていました。しかし、導入企業の効果等の様々な事例が明らかになるにつれ、eラーニングが企業の人材戦略に、いかに寄与するかが注目されるようになってきています。

 その結果として自社の人事制度や教育風土に適したオリジナルコンテンツの作成や、人事制度や就業形態などに則したeラーニングの活用方法が重視されています。

つまりeラーニングベンダーは、いかに効果の高いコンテンツ提供し、「企業の力」を創造する活用方法を提案できるかが問われるようになりました。

■NRIラーニングネットワークではどのような方法が効果的な学習方法であるとお考えでしょうか。

 まずeラーニングには、一般的には「いつでも、どこでも自分のペースで学習できる(Anytime,Anywhere Solution)」という特性があります。日本におけるeラーニング初期段階において、eラーニングベンダーの多くは、この考えをもとに集合研修と比較し、代替手段としてeラーニングの導入を提案していました。

 やがて学習効果が評価されると共に、市場に存在するコンテンツのクオリティーが懸念され、eラーニングでは補えない集合型の研修の良さも見直されました。そして生まれたのが「集合研修+eラーニング」の「ブレンディッド ラーニング」です。

 しかし、単純なる組み合わせによる研修では、それぞれのデメリットは解消されません。例えば、集中して時間がとれないとか、業務時間中自席で学習していると割り込みが入り集中できない等の問題は、そのまま残っています。

 そこでNRIラーニングネットワークは、eラーニングの定義を広くとらえ、集合研修とも、単なる組み合わせではなく、真にブレンドしそれらのシナジー効果を最大限活用した学習方法 「RealBlend Learning」=「集合研修×eラーニング」を提唱し、この考え方が今後のeラーニングソリューションの活用や発展に不可欠であると考えています。



 


 

 



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