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特集4:現場の事例で学ぶマネジメント連載 ヒューマン・マネジメントのテクニック(22)

IT教育コンサルタント 芦屋 広太(プロフィール

 あなたはヒューマン・マネジメント能力に自信をもっているだろうか? マネジメントで最も難しい"人間の問題"、これにうまく対処しなくては仕事の成功はない。"人を動かすためには何が必要か"を理解し、適切に行動しなければならない。
 2006年10月号では、「できる人間を探し、その人間に動機付けを行う」ということについて説明した。
 
[プロジェクトマネジメントの考え方]
(1) できる方法を考える。
(2) できる人間を探す。
(3) その人間に方針を徹底し、動機付けを行う。
(4) 問題の兆候ができるだけ速くマネージャに届くようにする。
(5) 問題は自ら判断し、処置する。
(6) 再発しないように見直す。
 
 今回は、これに関しての具体的な話を説明していきたい。

 ●「満足」というインセンティブ

 プロジェクトは、人が否定形のタスクに向き合いながら進んでいく。難しい問題に直面したメンバは、気持ちが萎えることが多い。それでも、立ち止まることはできないのだから、気持ちを切り替えて問題解決に邁進していくしかない。

 これには、メンバの個々人が、前向きに前進していく力――いわば、「前進力」ともいえるようなものが必要になる。これには、人の動機を高く維持させていくことが必要だ。これには、彼・彼女らに「仕事を遂行し、前に進める」ことに「満足」を与えることが必要である。

 満足がない仕事は辛い。「仕事だから」という理由で、満足を与えないのはいけない。難しい否定形な仕事だからこそ、満足を与えて、仕事の原動力にしたいのである。

 したがって、プロジェクトを成功させるために必要なことは、メンバに「満足」を与えることである。プロジェクトが困難に直面していても「満足」という行動のインセンティブを与えることで、モチベーションは高く維持できることを意識してほしい。

 ●動機付けの言葉

 満足という動機付けを行う場合、必要なのは言葉の使い方である。つまり、うまい会話を、メンバとしなければならないということだ。

 我々は、誰でも日本語を使って言葉をかけたり、会話をしたりする。しかし、言葉は、言い方ひとつで、

人を攻撃して、やる気をなくさせる。
悲しませる。
怒らせる。

という具合に、マイナスの効果をもたらすことができる。逆に、

喜ばせて、やる気をアップさせる。
気持ちよくさせる。
笑わせる。

 のように、プラスのヒューマンコントロール(人間行動制御)をもたらすことが期待できる。これを、どれくらい意識してできるかが、優秀なマネージャと、そうでないマネージャを区別してしまうものだ。

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