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特集4:現場の事例で学ぶマネジメント連載 ヒューマン・マネジメントのテクニック(25)

IT教育コンサルタント 芦屋 広太(プロフィール

 あなたはヒューマン・マネジメント能力に自信をもっているだろうか? マネジメントで最も難しい"人間の問題"、これにうまく対処しなくては仕事の成功はない。"人を動かすためには何が必要か"を理解し、適切に行動しなければならない。
 2007年4月号では、以下「プロジェクトマネジメントの考え方」の(5)の「問題は自ら判断し、処置する」に関して、マネジメントのあまりにも基本的なことにプロジェクトマネージャ(以下、PM)が関与できていないことの問題提起をした。
 
[プロジェクトマネジメントの考え方]
(1) できる方法を考える。
(2) できる人間を探す。
(3) その人間に方針を徹底し、動機付けを行う。
(4) 問題の兆候ができるだけ速くマネージャに届くようにする。
(5) 問題は自ら判断し、処置する。
(6) 再発しないように見直す。
 
 PMと言われる人、その経験者は多くいるだろう。しかし、本当にPMと呼べる人はわずかだ。部下をたくさん抱えて、何も考えず上から命令していることがマネジメントではない。「メンバーは生身の人間である。だからこそ、機械的に扱ってはならない」ということは前回説明したが、これが非常に大事である。

 要は、「どこまで関与できるか」だ。

問題を一緒に考えていく。
解決を一緒に行う。
情報を共有しあう。
解決のあとは、反省をする。

 こういうことができるPMは強いし、実際、プロジェクトに問題が起きることは少ない。一方、上から見て、問題を放置し、結果を部下に求めるPMは大成しない。

「それは、あたりまえだよ」との笑い声が聞こえてきそうだが、ちょっと考えてほしい。胸に手を当てて考えてほしいのである。

 PM経験のある人であれば、「自分は、本当に関与できてきたか」、PM経験のない人は「今後、関与できるか。自分にその覚悟はあるか」と。

 私は、これまで多くのプロジェクトに携わってきたが、「本当のPM」はごくわずかだった。そういう優秀なPMは自分の役割をよく心得ていた。
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