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◆インタビュー

「DXビジネス検定™」を受検された方々の声をお伝えする、インタビュー企画です。 受検されたきっかけや、高得点の秘訣をお聞きしました。

「DXビジネス検定」の勉強は何より楽しかった。
世の中にはこんな面白いビジネスが!こんな発想が!という
新鮮なワクワク感がありました

「DXビジネス検定」の勉強は何より楽しかった。
世の中にはこんな面白いビジネスが! こんな発想が!という新鮮なワクワク感がありました

株式会社Live and Learn 講師 福島 仁志様

福島 仁志様
2023年受検
DXビジネス検定:スコア938
[DXビジネス・プロフェッショナルレベル認定2023]
株式会社Live and Learn講師東京都在住。 新卒でNTTに業務職として入社。 顧客応対業務やシステム開発、法人営業の業務に従事したのち、 2016年にNTTを早期退職。2017年より株式会社Live and Learnで主に研修講師やコンサルティング業務に従事。
「消費生活アドバイザー」「ITILエキスパート」「ビジネス法務エキスパート®」などの資格を持つ。
趣味はバレーボール、プロレス観戦など。
(※所属部署、肩書、インタビューの内容等は、取材当時のものです)

スコア938という高得点を獲得した秘訣

――本日は、お時間をいただきありがとうございます。福島さんは、第4回DXビジネス検定で、最高スコアを獲得されました。 このインタビューでは、その高得点の秘訣を伺いたいと思います。まずは福島さんのお仕事について教えて頂けますか?

元々はNTT出身なのですが、現在は株式会社Live and Learnにて、DX 関係のコンサルティングと研修講師を主にやっています。 主に法人のお客様に、DXコンサルやその手前のアドバイス、例えば業務改善やビジネスプロセスの分析、マニュアル作成などを提供しています。 講師としては、DXの基礎研修や、DXにつながるようなビジネス発想の研修を提供しています。

――DXビジネス検定を受検されようと思われたきっかけは何ですか?

2022年の秋に、DXビジネス検定の参考書籍でもある「DX人材の育て方」 (岸和良ほか著/翔泳社/2022年4月発売)という書籍に出会いました。 その中で「DX検定」や「DXビジネス検定」、「DXアドバイザー検定」等の資格が紹介されていたのがきっかけです。

――「DX人材の育て方」には複数の資格が紹介されていますが、その中で 「DXビジネス検定」を選ばれた理由は何ですか?

僕自身もともと文系の人間ですし、システムやIT に関わる仕事をしてはいましたが、それも要件定義(システムに必要な機能や要求条件を、明確に定義する作業)がメインで、ビジネス寄りといえます。 それからIT系の資格でいうと、ITILも Expertまで持っていますが、そこでも「ビジネスとの関連」の部分に一番関心があったんです。
自分の意向としては、 DXの技術的な部分を深く学びたいというより、DXを使ったそのビジネスというものを勉強したいなと思っていたんですね。 それから、実は他の資格についても勉強はしたんですが、やはり 「DX ビジネス検定」の勉強が掛け値なしに1番面白かったんですよ。
「この企業はこんな面白いビジネスをやっているのか」や「こんな発想があるんだ!」という 新鮮なワクワク感がありました。面白いと言いながら勉強してました

――検定にむけどのような学習をされましたか?

まずは参考書籍をいくつか読み、「DX Study Biz eラーニング」での学習を開始しました。 eラーニングではアセスメントモードで100点が取れるぐらい繰り返し学習しました。

DXビジネスの気になるニュースをデータベース化

――スコア900を超える方は最新情報も積極的に収集されている印象なのですが、先ほどのお話に加えて何か学習されていましたか?

DXビジネスに関する自分なりのデータベースをExcelで作って、eラーニングや書籍だけでなく、
新聞やニュース等から、「これは気になる」という内容を書き出していました。内容に加えて、
企業のホームページや、サービスへのリンクも入れて。

――DXビジネスのニュースデータベースですか?

はい、2011年に「消費生活アドバイザー」という資格を取得したのですが、その頃から時事問題の試験対策として
実施していた「新聞の切り抜き」や「時事問題データベース化」を参考に始めたものです。

――学習時間をまとまって取っていらっしゃるんですか?

いえ、毎朝早めに起きて、少しでも時間を取るようにしています。早いと言っても朝の6時なんですが、 目覚めて、まずはその日の新聞をiPadで見て、気になるものはスクリーンショットを撮ったり、 その場でExcelに入れたりしています。

▲NTT時代には新人時代にプロレスラーの「藤波辰爾さんのテレフォンサービス」を提案し、 ビジネス化されたご経験も。藤波さんから結婚披露宴の祝電を頂いたことは良い思い出と福島様。

――毎朝続けられているのはすごいですね。

これは朝じゃないと続かないからなんですよ。夜だと色々な人と会ったり、ちょっとお酒飲んじゃったり。 それを少しずつやっていたら、ちりも積もれば山となったといったところですね。 消費生活アドバイザー試験の時に、時事情報を集め始めた際は、新聞の切り抜きでやってましたからね。 今はスマホとタブレット、パソコンがあるんで本当に楽です。

――毎日いくつぐらい集めているんですか?

まずは参考書籍をいくつか読み、「DX Study Biz eラーニング」での学習を開始しました。 最新情報インデックスは1日3つぐらい書いてますから、1年間で1000ぐらい加わっています。 でもこれをすると本当に、日々の報道やニュースが分かります。理解できるように、アンテナが広がっていきました。

――ありがとうございました。
前編では主に「DXビジネス検定」の学習方法を伺いました。ニュースを年間1000件データベース化、と聞くと自分にはできない、 と思ってしまいそうですが、SNS等を活用するなど、他の手段も考えると継続することができるかもしれません。
後編では、「大人になってから学ぶこと」について、もう少し深堀していきたいと思います。

「DXビジネス検定」の勉強は何より楽しかった。
世の中にはこんな面白いビジネスが!こんな発想が!という
新鮮なワクワク感がありました

「DXビジネス検定」の勉強は何より楽しかった。
世の中にはこんな面白いビジネスが! こんな発想が!という新鮮なワクワク感がありました

株式会社Live and Learn 講師 福島 仁志様

福島 仁志様
2023年受検
DXビジネス検定:スコア938
[DXビジネス・プロフェッショナルレベル認定2023]
株式会社Live and Learn講師東京都在住。 新卒でNTTに業務職として入社。 顧客応対業務やシステム開発、法人営業の業務に従事したのち、 2016年にNTTを早期退職。2017年より株式会社Live and Learnで主に研修講師やコンサルティング業務に従事。
「消費生活アドバイザー」「ITILエキスパート」「ビジネス法務エキスパート®」などの資格を持つ。
趣味はバレーボール、プロレス観戦など。
(※所属部署、肩書、インタビューの内容等は、取材当時のものです)

年を重ねても、今からでもDXビジネスの勉強は遅くない

――前編では、どのように「DXビジネス検定」の学習をしたかを中心にお伺いしました。後編では、「大人になってからの学び」について、もう少し掘り下げていきたいと思います。 お話を伺っていますと福島さんはとても勤勉な印象なのですが、もともと学生の頃から勉強することがお好きだったんですか?

いえ、学生の頃は勉強が本当に好きではなくて、高校受験も大学受験も本番一発勝負のような感じで何とか乗り切りました。 むしろ、消費生活アドバイザーやITIL、DXビジネス検定のように、大人になってからの勉強の方がすごく面白くて、今では勉強が大好きですね。

――大人になってから学びが好きになったというのが、いいですね。周りの方にとても刺激になると思います。

本当にそうなんですよ。皆さんに言いたいのが、年を重ねても、今からでも勉強は全然間に合うということとですね。 若い頃ってその勉強が、どういう風に役に立つかよくわからないまま、極端な話、受験のための勉強といった感じでやってました。 けれども今は、「勉強したこと」が自分の生活、仕事とすごく結びついてくるので、本当に面白いと感じています。

――学んだことで、お仕事にいい影響が出ているんですね。

現在は株式会社Live and Learnで講師をしていますが、この社名があらわすように、「人生日々勉強」というような気持ちで活動しています。 勉強を続けて、知識の幅を広げたことで、記事や有識者の話も鵜呑みにしなくなりました。なので、この人が言ってる事はちょっと違うなと思ってしまうこともあります。 それに、仕事だけでなく、趣味のバレーボールなどでもDXの視点が活きてくる部分があります。

――バレーボールをやってらっしゃるんですね?

はい、学生の頃から、今でもやっています。DX 的に言うならば、今はやはりデータの時代なので、 テレビ観戦をしていても、それまで優勢だった試合が、もうその試合の最中にデータ分析されて、 それで試合がひっくり返る場面を、何度も見ています。 例えば試合でこれまで決まってたものが、ある時から嘘みたいに決まらなくなるとか、 相手にビシバシ決められたのが途中から全部防げるっていうのも、 チームのアナリストが全部データ分析して、それを伝えているんです。

▲バレーボールはご家族みんなで楽しまれてる福島さん。 先日は奥様やお子様3人を中心にしたチームを組んで試合にも出場された。

――スポーツにもDX化の波が訪れていますね。

そうなんですよ、皆さんご存じかとは思いますが、野球の世界、特にメジャーリーグは本当に進んでますよね。
スポーツの世界でもそうやって、今までの既成概念はどんどん壊して、データを使ってスピーディーに新しいやり方を試していますから。
スポーツといっても、野球自体も ビジネスですし、ビジネスの発想に繋がるなと思ってみています。

――スポーツ観戦からもビジネスの学びにつながるんですね。まさに日々勉強ということかと思いますが、机に向かう時間以外も結構あるんですか?

出先でスマホなどでニュースを調べたりもしています。それからテレビのニュース番組は定期的に見るものを決めていて、録画をしています。 そこから流して見て面白いなと思ったのは、切り抜きで録画を保存しています。 チャンネル録画で2週間分すべての番組を録画していますので、ほかの人からニュースがあったと聞くと、その番組を見たりもしています。

――どのような番組をご覧になっていますか?

テレビ東京のWBS(ワールドビジネスサテライト)などです。例えば、事例として自分の研修でサービスを取り合上げたい時など、 その概要はExcelでまとめた自作資料や、インターネット等で調べられるんですけど、より深く話したい時などは番組を見直したりします。 ですので、日付と内容の情報はインデックスを作ってますね。

――伺うとすごいなと思うんですが、ご自身が楽しいと思ってやってらっしゃるのが継続の秘訣ですね

これも視野が広がって興味を持てることが増えたからだと思います。 だからこそ、デジタルがあまり得意でないビジネスマンの方であるとか、これから社会に出る学生さんや、逆にデジタルは詳しいけれど、 ビジネスにあまり詳しくない技術者の方たちにも、「DXビジネス」の世界を学んでほしいなと思います。

DXは「自分ごと化」が重要。自分が DX の主役だと考える

――実際のビジネスの世界で活かせる内容と思われますか?

ええ、例えば直接仕事には関係ない、と思っていらっしゃるような方でも、仕事をやる上での自分なりの知識のバックボーンが 大きく広がると思います。特にシラバスの中に「ビジネスモデル」がありますが、この部分は現在も今後もあまり変わらないじゃないですか。 ここをまず1回 理解できると、視野が大きく広がりますから仕事にももちろん活きてきます。 それにレベル認定を継続したい方は、ビジネスモデルを理解できていれば、ビジネス事例とDXの最新トレンドをアップデートしていければ、 今後もおそらく高得点を目指すことができるんではと考えています。

――最後に、今後の「DXビジネス」について、どのようにお考えですか?

DXの「D」はデジタルで、それはあくまで手段 、「X」がトランスフォーメーションで、そこが本質だと思います。
日本は「D(デジタル)」の部分はアメリカにも追いついたのですが、「X(トランスフォーメーション)」の部分はまだまだです。
DXを業務改善だけで終わらせたのではもったいない。DXのビジネス発想ができる人材がもっと増えないといけないと思うのです。 また経産省とIPAが策定した「デジタルスキル標準」に、DXは「自分ごと化」「自分が DX の主役」という点が書いてるんですが、 ここは全ての人に理解して欲しいと思っていますので、講師としてお伝えしていければと思います。 「DX」という言葉にアレルギーを起こして、自分と関係ないと範囲を狭めている人がいるかもしれませんが、そこの垣根は壊したいですね。

――「自分ごと」化、自分が関わる意識が重要ですね。

それは仕事に限らず、例えば学んだことから、自分の生活にもプラスになることを少しやってみるとか、 ちょっと意識してみるだけでも世界が変わってきますよね。それこそ趣味の世界や、子育てにも活かすことで「自分ごと化」できるかもしれません。
うちの妻は結婚して仕事を辞めて以来専業主婦なんですが、「DXビジネス検定」の学習中に、問題を出してもらったりしたところ、 彼女も「DXビジネス」に詳しくなって「この内容は面白い」と言っていました。 日々の中で目や耳にしたニュースなどを「これもDXじゃない?」と言って教えてくれることもあります。 そういう方たちにも、「DXビジネス検定」の学びを通じて、 世の中をキャッチアップするための手段にしてもらうこともいいかもしれないですね。

▲奥様にも学習を手伝ってもらい獲得された「レベル認定証」は ご自宅のリビングに掲示されています。

――本日はお忙しいところ、誠にありがとうございました。

【編集部より】

福島様は「DXビジネスをたくさんの方に学んでほしい」という強い情熱をお持ちでした。またインタビューの内容にもありました通り、 これまで蓄積されてきた、たくさんのビジネス事例をお持ちです。そこで、今後DXビジネスを学びたい方向けに、 学びのきっかけや事例を知るための情報発信をしていただくお願いをいたしましたところ、 ご快諾いただき、今月よりコラムを執筆していただくことになりました。
【身近な事例で学ぶ「DX×ビジネス」 ビジネスパーソンと学生のためのデジタル変革ガイド】と題しまして、月に2回掲載予定です。どうぞご期待ください。

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