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特集2:〜NEC パートナービジネス推進本部 山崎氏が語るITSS人材育成戦略の端緒〜 NEC、「ITSS:レベル3」スキル取得スローガン提起!
NEC パートナービジネス推進本部 マネージャー 山崎直樹(プロフィール

 NEC パートナービジネス推進本部(PB推進本部:販売特約店など、NECのパートナー支援を主要な業務とする部門)は、全国のNEC販売特約店370社に向けて、ITスキル標準(ITSS)に合わせた人材育成支援を展開してきましたが、今春より、「ITスキル標準 :レベル3のスキル取得」をスローガンとして掲げ、ITSSにそった人材育成の支援・サポートを強化しています。なぜ「レベル3取得」なのか、そのポイントについて、NEC パートナービジネス推進本部 マネージャー 山崎直樹氏に直接お話を伺いました。
NECパートナービジネス推進本部
マネージャー 山崎直樹氏


編集部: NEC パートナービジネス推進本部は、全国のNEC販売特約店に向けて、ITスキル標準(ITSS)にそった人材育成を展開されてきましたが、今春より、「ITスキル標準 :レベル3のスキル取得」を特にスローガンとして掲げたと伺っています。早速ですが、なぜ「レベル3取得」なのでしょうか。
山崎氏: 現在、経済産業省が策定したITSSの活用が、ITサービス企業各社で確実に進みつつあります。しかし、ITSSに合わせて人材育成を目指すことが重要と言われても、どこを目指してよいか具体的にわかりにくく、また、ITSSが提示する膨大なドキュメントを前に戸惑う販売店も多いようです。ITプロフェッショナルとして、一体どのようにしていけばよいのかわかりづらいという声も聞こえてきます。そこで、わかりやすく取り組みやすい具体的なアプローチとして、「ITスキル標準:レベル3のスキル取得」を掲げました。
編集部: 確かに、ITSSをどのように人材育成に活用していけばよいのかについて、各企業で試行錯誤が続いているようですね。
山崎氏: そうです。しかし、一方で、「レベル3以上がプロ、レベル1〜2はプロ未満」との評が世論として徐々に定着しつつあります。今後はレベル3以上のスキルをもつ人材をいかに多く育成するかが、ビジネス機会拡大の重要なポイントと考えられるのです。ITSSを紐解くと、エントリーレベル(レベル1〜2)は、「上位者の助けを借りながら、業務を遂行することができる」というレベル。いわば「プロ未満」です。昨年の6月に「日経ITプロフェッショナル」誌が2万人超のITエンジニアを対象に実施した調査では、「エントリーレベル」のエンジニアが全体の46%を占めるという結果になり、日本のIT人材はプロ未満が多いという印象があります。そこで、ミドルレベルの「レベル3」です。ミドルレベル(レベル3〜4)は、「自分の力で業務を遂行することができる」というレベルであり、「レベル3」は独力で仕事をこなすことができる「ITプロフェッショナルとしてのスタート地点」なのです。
編集部: ITプロフェッショナルとしてのスタート地点ですね。
山崎氏: はい。NEC PB推進本部では、このレベル感を活用して、「ITスキル標準:レベル3スキル取得」のスローガンを掲げ、販売店に、まずは「各職種のスキルレベル3をめざした社員育成」を推奨する旨のメッセージを伝えました。このことで、よりわかりやすく具体的に各社がITSSに取り組んでいってもらえると考えたのです。この4月から、本スローガンを地域ごとの各会合でも説明していますが、ITSSを難しく考えずわかりやすく取り掛かることができるアプローチとして好評です。
 
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